第2回 質問にお答えします!【せいろ、もりそば、ざるそばの違いって何ですか?】

前回はうどん、ひやむぎ、そうめんの違いをご紹介しましたが、今回は蕎麦屋時代にあったよくある質問にお答えします!

それは「せいろ、もりそば、ざるそばの違いってなんですか?」というものです。

一般的には「せいろ=もりそば」(店によって違う呼び方が違うだけ)、「ざるそば=海苔がのっている」と考えられているのではないでしょうか。

 

蕎麦は江戸時代に広く大衆に普及し、「そば切り」と呼ばれていました。

当初は平たい器に盛られ、つゆにつけて食べるといった食べ方が主流でした。

しかし、いちいちつけて食べるのは面倒だと、つゆを蕎麦に直接かけて食べる「ぶっかけ」が生まれます。

この「ぶっかけ」のつゆを温かくして提供するようになったのが「かけ」です。

「ぶっかけ」の登場により、「そば切り」と呼ばれていたつゆにつけて食べる食べ方が「もりそば」と呼ばれるようになりました。

 

さらに、蕎麦を平たい器ではなく(ざる)に盛って提供するお店が登場します(洲崎神社の伊勢屋、日本橋の越前屋)

これを「ざるそば」と呼んでいました。

また、蒸籠(せいろ)に盛るお店も登場して、これらは「せいろ」と呼ばれるようになります。

つまり、「もりそば」が盛られる器の種類によって「ざるそば」、「せいろ」と区別されるようになったのです。

 

明治時代に入ると「もりそば」に海苔をかけて食べる「海苔かけ」を「ざるそば」と称するお店が出てきました。

店によっては、海苔をかけるのではなく、「もりそば」よりも良い蕎麦粉を使ったり、味醂の量を増やした特別なつゆを使ったりした蕎麦を「ざるそば」と呼びました。

 

うどん、ひやむぎ、そうめんの違いと比べるとだいぶ複雑ですね。

特に「ざるそば」の違いが多岐にわたっていて、区別が難しいです。

共通していえることは、「もりそばよりも高級感がある」という点でしょうか。

JASなどの公的機関による区分があると助かるんですけどね。

 個人的には美味しければなんでもいいかなー、とは思います! 

     そば切り ぶっかけ もりそば ざるそば せいろ

 特徴

・初期の呼び名

・平たい皿に盛り、つゆにつけて食べる

・つゆに直接つゆをかけて食べる ・平たい皿に盛り、つゆにつけて食べる。

 ・笊(ざる)に盛り、つゆにつけて食べる

・海苔をかけて食べる

・もりそばよりも良い蕎麦粉を使用

・もりそばのつゆよりも良い味醂を使用

・蒸籠(せいろ)に盛り、つゆにつけて食べる。